睡眠相後退症候群

慢性的な睡眠のタイミングに関する障害(概日リズム睡眠障害)のひとつとして特に有名なのが睡眠相後退症候群です。睡眠相後退症候群の患者は、 非常に遅い時間に眠りにつく傾向があり、朝起きることが困難です。
睡眠相後退症候群患者は、何時に床に就いても早朝まで眠ることができないが、毎日ほぼ同じ時間に眠ることができるという報告がされています。睡眠相後退症候群に加えて、睡眠時無呼吸症候群のような睡眠障害を持っていない限り、患者はよく眠ることができ、通常と同様の睡眠時間を必要とするようです。そのため、患者は数時間の睡眠しか取れないまま、学校や仕事に出かけるため起床しなければならないことに困難を感じるのです。しかし、彼らは自由な時間に眠ることが許されるのであれば、よく眠り、自然に目覚め、再び彼らにとっての”夜”(深夜〜早朝である場合が多いようです)が来るまで眠たいと感じないのです。
この症候群は通常、幼少期または思春期に発症し、思春期または成人期の始めになくなります。 睡眠相後退症候群は通常、治療できるが治癒はできないとされています。

睡眠相後退症候群の主要な特徴には下記のようなものがあります。
◎入眠と覚醒時刻が、望ましい時間帯より遅く、難治性。
◎入眠時刻が毎日ほぼ同じ。
◎一度眠り始めると、ほぼ問題なく睡眠を維持できる。
◎朝の望ましい時間帯に起床することが極端に困難である。
◎強制的に社会的慣習となっている睡眠・覚醒時刻に合わせて、睡眠相を早い時間帯に前進させることが比較的困難であるか全くできない 。

●睡眠相後退症候群の治療
睡眠相後退症候群の治療は特殊です。不眠症の治療とは違い、概日リズムの問題をつきとめると共に患者の眠る能力を見極めることが治療となるからです。
軽度の睡眠相後退症候群では、望ましい睡眠時刻になるまで、毎日15分ずつ寝起きする時間を早くなるように調節します。より重度な場合、患者は睡眠相後退症候群の治療を始める前に、一週間昼寝をせずに規則的に最も快適だと感じる時に眠って過ごすように指示されます。患者がよく休養を取った後に治療を開始することが大切なのです。

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